『NHKゴガク』講座がリニューアルされて1ヵ月経ちました。
私も今年度からテキストを(今までは買って無かったのですが)買って気合を入れて聞き続けています。
買うと言っても1冊550円ですから、安いものです。(ただし、私は6講座分買っているので、3,300円かかります。)
『NHKゴガク』講座は、インターネット上でもリアルタイムでラジオ放送で聞くことができます。再放送もありますので、聞き逃しにも対応しています。また、アプリかHP上で(一週間遅れですが)いつでもどこででも講座を視聴することもできます。
放送時間は最大で15分ですから、スキマ時間を使って勉強することもできます。
私は、このスキマ時間を使った勉強、つまり「さぁ、今から勉強するぞ!」と気合を入れて聞くのではなく、「学校に行く前に聞いておこう。」とか「晩御飯食べる前にちょっと聞いておこうかな。」とか言う感じで視聴することをお薦めしています。
しかし、一日15分と言えども、侮れません。毎週月~金曜日聞き続けたら、(そして土日も聞けば)
15(分)×365(日)=5,475(分)=91.25(時間)
勉強することになります。
中学校の英語の授業数が年間140時間ですから、
50(分)×140=7,000(分)≒117(時間)
です。
つまり、一年中休まずに『NHKゴガク』講座を一つ聞けば、学校で英語を勉強する時間に匹敵するくらい勉強が出来るということです。
これを利用しない手はないと思います。
なんなら、公立中学では、朝の授業前か、午後の授業終わりに、クラス全員に聞かせたら良いのにと思っています。
昨日、中1と中2の英語の授業があり、どの程度聞けているのか確認してみました。
アプリで本文(『基礎英語レベル1 L16』)を流して音読させるだけでしたが、どの程度聞いて練習しているかは分かります。
中1生は、「今週は、聞いてませんでした。」と正直に告白してくれました。「来週からチャンと聞きます。」と約束してくれました。
中1生に『基礎英語レベル1』は、正直難しいと思います。この生徒は、特に小学生時に特に英語を勉強していたわけではないので、余計に大変だと思います。講座は、知らない単語ばかりですし、文法ルールもまだ覚えていないものばかりです。
そういうことを気にせず、聞き続ければ良いとアドバイスしました。
中2生は、聞いてはいたようです。しかし、本文のシャドーイング(本文が流れたら、少し遅れて音読していく練習方法)をさせてみるとついていくのが少しシンドそうでした。
教科書本文の音読練習もそうですが、スラスラ読めて、日本語訳が出来るレベルまでもっていかなければ、テストで偏差値60には届きません。そうアドバイスしました。
さて、一ヵ月間毎日聞いてきましたが、
『中学生の基礎英語レベル1』
『中学生の基礎英語レベル2』
『中高生の基礎英語in English』
の各講座は、どの生徒に薦めるのが良いのかの判断が意外に難しいと感じてきました。
中1,2生には『基礎英語レベル1』
中3生には『基礎英語レベル2』
高校生には『基礎英語in English』を薦めましたが、
中1には、少し進度が早くついていくのが大変そうです。
昨年度までのように、中1には『基礎英語1』、中2には『基礎英語2』、中3には『基礎英語3』として、単語や文法は教科書に合わせて出していくやり方が良いと思います。
NHKは、よくよく考えて新講座を始めたと思いますが、私は以前の講座に戻してほしいと思っています。
「英語の授業は英語でする。」
「英語でコミュニケーションを取れる能力をつける」
という国の教育方針があります。これは、良いと思います。
『基礎英語in English』は、その方針に合った講座だと思います。
しかし、中学生には少し難しい講座であると思います。
『基礎英語1、2,3』と分けた講座に戻して、それぞれの講座でもっと「ロールプレイ」で練習ができるようにしたら良いと思います。
これらの講座は、毎週金曜日がその週の復習講座になっているのですが、これはいらないと思います。ここで「in English」的なオールイングリッシュの内容に(もちろんその学年のレベルに合わせた内容で)すれば良いのにと思います。
習った単語や文法を駆使して、会話やプレゼンテーション(発表)をする練習を取り入れた講座にしてほしいです。