昨日の放送分で、英語学習に関して参考になる話がありました。
まずは「シャドーイング」練習です。
英語の音読練習の方法はいろいろあります。
第一に、リピート練習です。単語や文の音声を聞かせて、音声を一度止めてから、その後に生徒たちに発音させるという方法です。
発音指導する側としては、生徒の発音を直しながら何回もリピートさせることが出来るので、これも効果のある練習方法です。
昨日は、午前中が公立中学の中1,午後からは中高一貫校の中1のそれぞれ英語の授業をしましたが、どちらの生徒にもこのリピート練習を徹底的にやらせています。
しかし、英語には独特のリズムやスピードがあります。リピート練習でもそれはある程度教えられますが、シャドーイング練習はもっと効果があると思います。
シャドーイング練習は、音声を流しながら(止めずに)、その後を追わせる形で生徒たちに発音させていくのですが、リズムやスピードが無いと上手くできません。これを頑張らせてスムーズにできるようにしていきます。
これができるようになるとリスニング力が上がると言われています。さらには、英語力の全体的な底上げにもつながります。
昨日の授業では、そこまでは練習させることが出来ませんでした。すこしづつ取り入れて練習させていこうと思っています。
他にも効果的な練習方法はありますが、どれも「音読」させるというのがポイントになります。
リスニング対策でも良いことを言ってました。
私も常々生徒たちに言ってきたので、納得しながら放送を見てました。
それは、
「リスニング音声が流れてくる前に問題用紙をよく見ておくこと」です。
問題用紙に「イラスト」が描かれていて、答えに合うイラストを選ぶ問題があります。イラストを見て、どのような質問が飛んでくるのか予想しておくと答えやすくなることがあります。
またイラスト内の会話が流れて、次に何を言うのかというパターンの問題もあります。これも同じくイラストを見て、どのような会話になるのか放送前に予想しながら聞くと良いと思います。
選択肢の文章などが書かれている問題もあります。
例えば、
1.Yes, I am.
2.No, I'm not.
3.Yes, I do.
4.No, I don't.
という選択肢の問題があれば、「Are you~?」と放送で流れてきたら答えは「1か2」でしょうし、「Do you~?」と流れてきたら「3か4」ということになります。
放送分は通常は2回流れますので、1回目の放送でまず選択肢を半分に減らして、2回目の放送で、2択のどちらかを選べば良いのです。
「メモは取るな」とドラマ内ではアドバイスされていました。
高校入試レベルであれば、「メモを取れ!」と生徒に言って、リスニング練習時にメモを取る練習も併せてさせるのが良いと思いますし、私はそうさせています。
昨日の放送で東大のリスニングの配点が全体の25%だと言ってましたが、兵庫県の高校入試でも24点分あります。
令和3年度の英語リスニングの正答率をみると
(1)67.2%(2)76.6%(3)36.7%
となっております。
ちなみに英語の平均点は52.1点(昨年54.2点)でした。
リスニングで得点ができればやはり大きいと思います。
今後も授業内でしっかりとリスニング練習をさせていきます。