昨日、数学の体験授業(中3)がありました。
昨日は、通常授業の生徒が全員早く来て、早く帰ったので、マンツーマンでの体験授業となりました。
また、お母さまにも見学していただけました。保護者同伴(見学可)の体験授業は4月にもしていましたし、他の生徒もいませんでしたのでOKにしました。
こちらのお母さまには、夏休み前からお声がけしていましたが、夏休み明け実力テストの結果を見てから考えるとのことで保留になっていました。
結局、実力テストの結果が夏休み前の実力テストよりも大幅にダウンしてしまい、昨日の授業となりました。
一学期の三者面談で、
「第一希望校の推薦は出せない。」
「一般入試で受験してください。ただし、学校の実力テストよりも5教科合計60点アップしなければ、合格は難しい。」
と先生に言われたそうです。
その基準となる夏休み前実力テストは、5教科合計150点です。
私は、今までに、学校の先生から「公立は無理。私立専願で受験してください。」と言われていた生徒を公立に逆転合格させてきた経験があります。
しかし、それと同じくらい無理だったという経験もあります。
この時期に担当した中3の生徒が、分数計算すらできないというケースもありました。
いつも思うのは、もう少し早く来てほしいということです。
勉強ってやはり積み重ねが大事です。
いきなりレベルアップするわけではありません。
せめて中3になる前の春休みには来てほしいです。
さて、そうは言っても、いろいろな事情でこの時期になってしまったのですから、仕方がありません。
また予算の関係で十分に授業を取れないようです。
そういう条件で、こちらの生徒をどうやって第一希望校合格レベルにもっていくのか考えなければなりません。
昨日の授業では、兵庫県高校入試数学の過去問(R3年度)の大問1と大問2をしました。
計算がどの程度できるのかが分からないと今後の授業の組み立ては出来ませんから、まずは実際の過去問でどこまでできるのか試したということです。
こちらが想像していたよりも出来ました。大問1は24点中12点取れました。
「正負の計算」「文字式の計算」「平方根の計算」「因数分解」はできていました。
「二次方程式の計算」は、解の公式を間違えてミスしてましたが、すぐに公式を思いだすことが出来て直しはできました。
ここまでの問題もできないと想定して「計算問題」のプリントを用意していたのですが、大丈夫そうなので、家でしてもらう自習用にと渡しました。
「円の表面積」「平行線と角」「資料の活用」は、出来てませんでしたが、やり方を説明するとすぐに理解が出来て正解を出すことが出来ました。
大問1が直しまでできたので、大問2にチャレンジさせました。
「一次関数と連立方程式」の融合問題です。
こちらは自力では難しかったようです。しかし、全くできていないのではなく、考え方は合っていました。
解説すると理解が出来て、5問中4問出来ました。
直しで、ここまで36点獲得できたことになります。来年3月の本番まで鍛えていけば自力でこの点数を取ることは可能という判断をしました。
こちらの生徒の第一希望校の数学の合格者平均点は2年前のデータですが、33点です。ちなみに兵庫県高校入試数学(R3年度)の平均点は、52.6点です。
私の感触としては、本番で50点以上取らせることが出来るのではないかという手ごたえを持ちました。
学校で「夏休み前実力テスト5教科合計150点+60点」と言われたのですから、もし数学で50点取れれば、残りの4教科で各40点(1教科当たり10点アップ、つまり3問ほど正解を増やせばよい)という計算になります。
ただし、夏休み明け実力テストでは、さらに点数がダウンしてますので、そこから這い上がってもらう必要があります。
昨日の時点では、週一で数学、二週間に一回4教科のどれかの授業をするということになりました。
もう少しお取りいただきたいですが、まずはそれでお受けしようと思います。
実は、臥龍庵の塾生に中3の生徒はいませんでした、先日入塾された生徒は一ヵ月だけの予定ですので、昨日の生徒は臥龍庵初の高校受験生になるということです。
なかなか難しいチャレンジにはなりますが、生徒の態度は悪くはありませんでしたし、頑張ってくれそうだなと思いました。
しかし、臥龍庵でいくら頑張っても家でも同じように頑張らなければダメです。
そのことを生徒が理解できるように指導することも大事です。
というのも
garyu999.hatenablog.com こちらの生徒には、教科書本文の音読練習を毎日するようにと指示していたのですが、昨日確認したところこの一週間は全くできていないとのことでした。
昨日は、帰りがけに少し時間を使って必ず家でも音読練習をするようにと話をしました。もし、私のお小言が嫌になって退塾ということになっても仕方がないとこちらも覚悟を決めて話をしました。
私の熱意が生徒に伝わっていれば良いのですが...