大問1.(1)正負の計算
(2)文字式の計算
(3)平方根の計算(たし算)
(4)二次方程式
昨年度は過去初めて「二次方程式」の計算問題が出題されなくて驚
きましたが、解の公式を利用する計算問題は、やはり出題されました。
(5)反比例
反比例の問題は、xy=aの公式の方を利用すると計算ミスを少なく
することが出来ます。
(6)絶対値の利用
(7)円錐の体積
(8)平行線と角
大問1は、比較的易しかったような気がします。ここで、しっかりと24点(満点)を確保したいところです。
大問2.一次関数の利用
「Aプラン」「Bプラン」の料金比較問題は、平成29年度(2017年度)以来7年ぶりです。
7年前は「携帯電話の料金プラン」の問題でしたが、携帯電話の料金体系が大きく変わってしまっている現状では、このパターンの問題はもう出題されないと思っていました。
臥龍庵で使用しているワークの演習問題には、このパターンのものがあり、いちおう生徒たちにも練習させていたので、良かったです。
大問3.(1)文字式の利用(の「整数問題」)
(2)確率
確率の問題は、兵庫県が好きな「大小2個のさいころをころがす」問
題でした。これは、臥龍庵の生徒たちには必殺技を教えて、問題演習を
かなりさせていますので、しっかり得点してくれたと思っています。
大問3は、2単元からの出題になっていて、こういう出題形式は初めてだと思います。来年度は、どうなるのでしょうか?
大問4.二次関数
二次関数のグラフの中に「平行四辺形」が入っている問題でした。各問題集に載っている問題ではありますが、「平行四辺形」の性質を利用して解くので、「図形」の問題でもあります。
座標を求める問題は、必ずといってよいほど出題されますので、求める点のx座標を「t」と置くなどして解くというやり方に慣れておいてもらいたいです。
大問5.図形の証明
線分の長さを求める問題は、「相似比」を使うか「三平方の定理」を使うかで計算します。
「相似比」を使う場合は、対応する辺を間違えないように注意してください。
「三平方の定理」を使う場合は、「直角三角形」を補助線を引いて作らないと解けないです。
また、「図形の証明」問題は、今年度のように「円」が入っている問題が多いです。線が引かれていなくても「直径」や「半径」に当たる部分に補助線を引くと「二等辺三角形」ができたり、「直角三角形」ができたりして、問題を解くヒントになるケースが多いです。
大問6.箱ひげ図
学習指導要領の新課程で2020年度から中2で学習することになった単元です。
入試においては、令和4年度(2022年度)から出題されています。ただし、昨年度(令和5年度)は出題されませんでした。
私は、小問集合問題の方で今後も出されると予想していますが、今回のように大問で出される場合もあるので、注意は必要です。
また、この大問6は、今回も「よく分からない概念(やルール)」を元に考えさせる問題になっています。
今年度も「ブライアスコア」という値が出てきました。初めて聞きました。
数学的な思考力を問われる問題ではありますが、国語力(読解力)も必要です。
兵庫県の数学の大問6対策は、なかなか良いワークが無く、毎年こちらも指導に悩んでいます。