姫路 「寺子屋 臥龍庵」塾長ブログ

臥龍庵の門をくぐる者はいっさいの甘えを捨てよ! Twitter:臥龍(がりゅう)@koumei_garyu999

文章の読解力が無いのではなくそもそも語彙力が無い

 夏期講習用テキストの国語の読解問題をさせていますが、読解力が無くて読み取れないというよりも、語彙に関する知識が無くて読み取れないということが多いように感じます。

 

 例えば、

 

 「奈良や京都の古寺をめぐる」

 「八十八ケ所めぐりをする」

 

という文章が本文中にあり、「それと同じ意味になる言葉を本文中から抜き出し、漢字二字で書きなさい。」という問題がありました。

 

 「聖地を巡礼する」という文章が本文中にあり、答えは当然「巡礼」ということになります。

 

 しかし、そもそも「古寺」「八十八ケ所めぐり」「聖地」「巡礼」という言葉の意味を知らない生徒が多くいるのです。

 

 私は京都や奈良の「古寺」は、学生時代にかなり廻りましたし、たまたま今年のGW前に四国にドライブに行き、お遍路さんに声をかけて話を聞いていたので、生徒達にはその話を聞かせながら説明しました。

 

 また少しレベルが高い生徒でも「慣用句」の知識が乏しいのか「小手先の技術とはどのような技術ですか。」という四択問題が出来ませんでした。

 

 ア.新しさに欠ける

 イ.飾り立てようとする

 ウ.その場しのぎ

 エ.細部まで行き届く

 

 この中から選べないのです。

 

 どうしたら良いのでしょうか?

 

 もちろん「読書」が良いです。たくさん本を読んでいる生徒は、語彙も豊富であると思います。

 

 自分自身の経験から言わせてもらえれば、子供達との会話の中で意識して四字熟語や慣用句を使うというやり方があると思っています。

 

 例えば「そんな小手先のやり方ではダメやで!」って何かの折りに言った記憶がありますし、「小手先ってなに?」って聞き返された記憶もあります。


 私は自分の経験を生徒達にいろいろと話しますが、やはりご家庭で過ごす時間がはるかに多いわけですから、こういうことは出来れば保護者の方がたに頑張ってもらいたいと思っています。


 保護者の方がたには事あるごとに「普段のお子さまがたとの会話の中に出来るだけ四字熟語や慣用句を入れて話をしてください。」と言ってます。

 

 なかなか難しいことだとは思いますが、保護者それぞれのレベルで出来るだけ頑張ってもらうしかありません。

 

 もちろん私もこれまで以上に生徒達との会話を大事にして、生徒達が私との会話の中で自然にいろいろな知識を学べるようにしていこうと思います。