国語はもちろん読解能力が高ければ良いのですが、テスト本番では漢字の読み書きでしっかり得点を取り切ることも重要です。
また言葉の知識を問われる問題もありますので、そこも落としてほしくはないです。
敬語の問題もよく出ます。
<問>次の各文には敬語の使い方としてふさわしくない点があります。それはどのような点ですか。あとのア~オから一つずつ選び、記号で答えなさい。
①私がおっしゃったことは、内緒にしてください。
②先生は明日お越しになられます。
③私の両親が、「先生に会いたい」と言っていました。
④お客様がまいりましたので、お出むかえしましょう。
ア.謙譲語を使うべきところで、ふつうの言い方をしている。
イ.尊敬語を使うべきところで、ふつうの言い方をしている。
ウ.謙譲語を使うべきところで、尊敬語を使っている。
エ.尊敬語を使うべきところで、謙譲語を使っている。
オ.敬語を重ねて使っているため、不自然になっている。
①「おっしゃる」は「言う」の尊敬語です。謙譲語は「申す」「申し上げる」。
敬語のポイントは、誰の行動なのかということです。自分(あるいは身内)の行動であれば「謙譲語」を使い、相手の行動であれば「尊敬語」を使うということです。
正しい使い方は「私が申し上げたことは、内緒にしてください。」
②「お~になる」「ご~になる」のセットで敬語になります。
「なられる」も敬語なので、敬語がダブっている「二重敬語」になっています。
正しい使い方は「先生は明日お越しになります。」
③「両親」は身内なので、謙譲語を使います。「会う」の謙譲語は「お目にかかる」「お会いする」。
正しい使い方は、『私の両親が「先生にお目にかかりたい。(お会いしたい。)」と言ってました(申しておりました)。』
④「参る(まいる)」は謙譲語。お客様の行動なので尊敬語「いらっしゃる」を使います。
正しい使い方は、「お客様がいらっしゃいましたので、お出むかえしましょう。」
問題の答え
①ウ②オ③ア④エ
敬語は、大人でもちゃんと使えてないことが多いです。受験生には、試験対策としてだけではなく、敬語の大切さを教えていきます。