姫路 「寺子屋 臥龍庵」塾長ブログ

臥龍庵の門をくぐる者はいっさいの甘えを捨てよ! Twitter:臥龍(がりゅう)@koumei_garyu999

初心にかえる(5)

 昔、塾のCMで「ぼくだけのやる気スイッチ」というのがありました。

 

 「君のは、どこにあるんだろ~♪」っていまだに頭に残っています。

 

 実際には、生徒が塾に来る時点で、仕方なくだったとしても、勉強するという覚悟はしてくると思います。ですから、塾講師は「やる気」を出させるということにそれほど苦労はしないと思います。

 

 問題は、「家でなかなか勉強を始められない」ということだと思います。

 

 学問的に研究すると「本当のところは、どうなの?」という話になるようですが、「作業興奮」という考え方があるそうです。

 

 「とりあえず何らかの作業をスタートさせれば、徐々にやる気が出る

ということだそうです。

 

 つまり

「やる気を出させて、勉強を始めさせる」

のではなく

「勉強を始めさせて、やる気を出させる」

ということです。

 

 ポイントは、「まず初めに何をさせるか」です。

 

 それは、ものすごく簡単な事から始めさせるのが良いそうです。

 

 例えば、「今日、学校でどのページの勉強したの?」と聞いて、教科書を開けさせてパラパラページをめくらせれば、第一段階終了ということだそうです。

 

 次に、数学だろうが何だろうが、そのページの本文を声を出して読ませる。

 

 出来れば、次に習うところを読ませる。(大げさに言うとこれは「予習」ということになります。)

 

 これだけでも少しは、勉強を始める気持ちになるそうです。

 

 すこしでも「やる気スイッチ」が入れば、あとは「宿題をしとこう」とか「練習問題を解こうかな」とか「英語の単語の意味でも調べようかな」と好循環が生まれます。

 

 是非、試していただきたいと思います。

 

 先日のブログで「子供たちに否定的な言葉を浴び続けている」ということを書きましたが、

 

 例えば「テストでミスが多かったとき」に

 

 「ミスしなければ、こんなひどい点数にならなかったのに。」と言ってしまうか

 

 「計算力を少し上げれば、もっと良い点数になるね。」と言うのとでは、全然違うと思います。

 

 こういった一言を工夫することによってもお子様方の「やる気スイッチ」が入ると思います。