昔、塾のCMで「ぼくだけのやる気スイッチ」というのがありました。
「君のは、どこにあるんだろ~♪」っていまだに頭に残っています。
実際には、生徒が塾に来る時点で、仕方なくだったとしても、勉強するという覚悟はしてくると思います。ですから、塾講師は「やる気」を出させるということにそれほど苦労はしないと思います。
問題は、「家でなかなか勉強を始められない」ということだと思います。
学問的に研究すると「本当のところは、どうなの?」という話になるようですが、「作業興奮」という考え方があるそうです。
「とりあえず何らかの作業をスタートさせれば、徐々にやる気が出る」
ということだそうです。
つまり
「やる気を出させて、勉強を始めさせる」
のではなく
「勉強を始めさせて、やる気を出させる」
ということです。
ポイントは、「まず初めに何をさせるか」です。
それは、ものすごく簡単な事から始めさせるのが良いそうです。
例えば、「今日、学校でどのページの勉強したの?」と聞いて、教科書を開けさせてパラパラページをめくらせれば、第一段階終了ということだそうです。
次に、数学だろうが何だろうが、そのページの本文を声を出して読ませる。
出来れば、次に習うところを読ませる。(大げさに言うとこれは「予習」ということになります。)
これだけでも少しは、勉強を始める気持ちになるそうです。
すこしでも「やる気スイッチ」が入れば、あとは「宿題をしとこう」とか「練習問題を解こうかな」とか「英語の単語の意味でも調べようかな」と好循環が生まれます。
是非、試していただきたいと思います。
先日のブログで「子供たちに否定的な言葉を浴び続けている」ということを書きましたが、
例えば「テストでミスが多かったとき」に
「ミスしなければ、こんなひどい点数にならなかったのに。」と言ってしまうか
「計算力を少し上げれば、もっと良い点数になるね。」と言うのとでは、全然違うと思います。
こういった一言を工夫することによってもお子様方の「やる気スイッチ」が入ると思います。