以前「スタディサプリ( のCMで関正生(せき まさお)先生がおっしゃっていました。
英語(特に英会話系でしょうか)の先生方からは、かなり批判されたようですが、私は「受験英語のリスニング対策」としては、良い教え方であると思っています。
私が、関先生の本を何冊か持っており、中学生に英文法を教える時の参考にさせていただいていることもあるのでしょうが、先生の解説は腑に落ちることが多いです。
例えば、
「will not」の短縮形は「won't」ですが、生徒たちの話を聞く限り、学校でどうしてそうなったのかを説明してくれる先生は今までに一人もいないです。
関先生は、「willは昔は、wolというスペルで、wol+not→won'tになって、そのまま現代に残っている。」と解説されています。
これを生徒たちに話すと本当に「なるほど!!」といった目をしてくれます。
ただ単に「暗記しろ!!」というのではなく、そういった話を交えながら教えていくことは大事だと思います。
私も、いろいろネタを仕入れながら英語の授業をするように心がけています。
さて、「聞こえないんじゃない、最初から言ってないんだ」ですが、
先日、リスニングの指導をしていた時に「ディクテーション(読み上げられる外国語を書き取ること)」の問題に
「Lucy is ( )( )my friends.」
というのがありました。
答えは「Lucy is (one)(of)my friends.(ルーシーは私の友達の一人です。)」
です。
生徒が何回もこの文をリーピートして聞いているので、
「どうした?」と聞くと
「”ワン オブ”と聞こえないんです。」
と言われました。
まさに「聞こえないんじゃない、最初から言ってないんだ」の出番です。
英語のリエゾン(音のつながり)でリンキング(Linking連結=単語と単語の音がつながること)という現象があります。
もちろん生徒たちには、そういう専門用語は使いませんが、
「one of」は「ワナヴ」と発音されているんだよ。
と説明するとすごく納得してくれました。
ちなみに私は、英語をカタカナで書く勉強方法はお勧めしていません。
できるだけ「発音記号」をもとに教え、CDの音声を聞かせて練習させることを重視しています。
しかし、それでは覚えられない生徒がいることも事実で、そういう生徒たちには「カタカナ表記」をすることを許していますし、その際にはこちらは出来るだけ英語発音に近いカタカナ表記をさせるようにしています。
例えば、
「happy」であれば「ハッピー」と書いたら消してもらいます。「ハピー」でも✕です。
「ヘピィ」あるいは「ヘァピィ」と書かせています。
そのカタカナを見ながら音読させると意外に英語が上手に発音出来るので、ぜひお試しください。
もちろん英会話講師の方々からみれば、これも「何言っちゃってんの?」と批判されるのでしょうが、私は「受験英語」を教えているので、それで十分だと思っています。
以前から書いている通り、兵庫県の高校入試英語でリスニングは配点が24点ととても高いです。
私がお世話になってきた個別指導塾では、そのリスニング指導をされている講師は、私以外にはほとんどいませんでした。
なんともったいない話でしょうか。臥龍庵では、このリスニング対策を毎回の授業で取り入れて指導しております。
新中3生の中には、中1の教材の最初の問題(アルファベットの聞き取り問題)から復習させている生徒もいます。
生徒のレベルの合わせて教材のレベルも使い分けるのが良いと思います。
また、リスニング教材もいろいろなものを比較して使っています。より良いものを選んでいきます。
新中3生には、来年度の公立高校入試で、英語のリスニングがよく聞き取れたと思ってもらえるように鍛えていこうと思います。