中学受験を目指している児童であれば、ありえないことでしょうが、通知表の算数に「△」評価をもらってくる児童にとっては、「あるある」です。
小数のかけ算のひっ算は、例えば0.12✕0.7であれば、
と数字を右にそろえて計算すれば良いです。
ただし、これが0.7✕0.12となっていたら
と書いてしまうので、注意させる必要があります。
上のように書いてもダメではないですが、手間がかかりますので、
「0.12✕0.7」であろうが「0.7✕0.12」であろうが「0」も含めて桁数の多い方を上にしてひっ算した方が簡単です。
しかし、こういった工夫を指導してもなかなか定着しません。
答えの小数点の位置もまだ間違えます。
さて、小数のかけ算のひっ算をひたすら練習させていくと、例えば文章題にかけ算だけでは答えが出せず、たし算やひき算もする必要がある問題に出くわすことがあります。
そのとき、下のように計算してしまいます。
まぁ、「ピザって10回言って」といい回答者に言ってもらい、 10回言い終わったら、肘(ひじ)を指差しながら「ここの事を何て言う?」と質問したら、相手が「ひざ」と答えるってやつだと思います。
こちらの児童の月曜日の算数の授業では、「分配法則」の計算の仕方がありました。
0.2✕5+0.8✕5=(0.2+0.8)✕5
(0.7+0.6)✕10=0.7✕10+0.6✕10
というような計算の仕方です。
全く理解出来ない感じです。
まして
102✕50=(100+2)✕50=100✕50+2✕50
98✕50=(100-2)✕50=100✕50-2✕50
などといった技は思い付くことがこの先も無いのではないかと思われるくらいです。
私としては、さらに粘り強く指導していくつもりです。