兵庫県の入試問題の出題傾向が変わってきています。
令和2年度出題傾向分析
<数学>
「大問1」配点が4点×7問=28点から3点×8問=24点に変わりました。
数学の平均点は52.3点(一昨年は51.7点)でしたので、ここをしっかり取り切ることの重要性は正答率を見ても分かります。
(1)正負の計算(正答率98.6%)
(2)1次式の計算(92.4%)
(3)平方根の計算(98.3%)
(4)連立方程式(92.4%)
(5)2次方程式(86.2%)
(6)反比例(85.1%)
(7)確率(62.3%)
(8)角の大きさ(円周角と中心角)(83.3%)
「大問2」・・・「一次関数の利用(水量問題)」
(1)水そうの高さ(正答率57.2%)
(2)①水そうの辺の長さ(37.4%)
(2)②グラフの読み取り(37.1%)
(2)③符号・・・条件を満たす面の決定(49.0%)
(2)③時間・・・速さと時間(8.2%)
「大問3」・・・平面図形(折り返し図形を使った証明問題)証明は例年通り穴埋め問題です。
(1)(ⅰ)平面図形の性質(正答率84.3%)
(1)(ⅱ)合同の証明(85.1%)いつもは「相似」の証明問題の方が多いです。
(2)角の大きさ(66.1%)
(3)三平方の定理(26.8%)これを使う問題は、こっそり忍ばされていますので気が付かないことも多く、注意が必要です。
(4)五角形の面積(6.2%)
「大問4」・・・「資料のちらばりと代表値、標本調査」
小問集合で出されることもあります。
来年は「確率」が大問で、「資料」が小問で出されることも予想されます。
(1)最頻値(正答率81.6%)、平均値(51.6%)
(2)ヒストグラムの読み取り(47.0%)
(3)母集団の推定(27.8%)
「大問5」・・・「二次関数の利用」図形との融合問題になっています。
(1)グラフの性質(正答率84.3%)
(2)グラフ上の座標(71.3%)
(3)①条件を満たす座標(41.4%)
(3)②おうぎ形の面積(1.1%)
「大問6」・・・「規則性」の問題
(1)①条件の読み取り(正答率78.8%)
(1)②文字式(37.1%)
(2)③1次方程式(2.6%)
(3)規則性(0.5%)
「一次関数」「二次関数」の利用問題は毎回出ます。それらを融合させたり、図形の問題を融合させるパターンも多いです。
「確率」「資料」「規則性」の問題もよく出ます。
「証明」も出ますが、穴埋め問題になってます。
「連立方程式」の利用の問題は、以前はよく出ていましたが、最近は出たり出なかったりしています。
数学については、出題される単元がある程度はっきりしているので、冬休み明けからは、私は単元を絞って指導しています。
また中学受験にも通じますが、「捨て問」(私は、「解けない問題は、解かない」という意味でこの言葉を使っています。)というテクニックも教えます。
昨年でいえば、正答率10%以下の5問はパスです。