姫路 「寺子屋 臥龍庵」塾長ブログ

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英語格差が広がる予感(2)

 中高一貫校に入学した生徒の保護者の方と久しぶりにお話しできました。

 

 いったん、指導を離れていましたが、お子様が「英語が苦手だと思い込んでいる。」そうで、夏休みに勉強をみてほしいと言っているとのことでした。

 

 こちらの学校では、4月にベネッセの「学力推移調査」という3教科(国語、数学、英語)のテストがありました。

 

 成績表を見せてもらったところ、英語は本当に撃沈していました。

 

 こちらの生徒には、入学前に英語の指導はしておらず、本人も学校の英語以外は勉強していませんでした。

 

 中高一貫校ですから、入学してくる生徒は、英語についてもそれ相応に勉強してきている生徒が多いでしょう。成績は当然の結果ではあると思います。

 

 実は、英語はオールリスニング問題でした。しかし、リスニング問題とはいえ、単語や文法(答えの選択を見ると「can」「what」などがバンバン出ていました。)が分からなければ、答えようがないと思いました。

 

 生徒に学校のメインテキストを教えてもらったら、

 『NEW TREASURE(ニュートレジャー)Third Edition Stage1』(Z会

でした。

www.zkai.co.jp 少しググっただけでも、この教材がすごく難しいものであることが分かりました。この教材を専門に教える学習塾があるくらいです。

 

 公立中学で使っている教科書(いわゆる「検定教科書」)では、単語数が

 

1600~1800語ですが、こちらのテキストでは約3000語です。

 

 つまり単語量が多過ぎて、その意味調べに追われる。当然ですが、予習に時間がかかる。そして、覚えきれなくなる。

 

 さらに、文法の難易度が高く、仮に単語の意味を調べられたとしても、日本語訳が上手く出来ないそうです。

 

 検定教科書には、私も絶賛お薦め中の『教科書ガイド&CD』があります。こちらのテキストにはそれがないので、家庭学習に困るようです。

 

 こちらの生徒とは、今月末より(臥龍庵ではなくて残念ですが)、家庭教師契約をしていただくことになりました。授業は基本的にはオンラインでします。

 

 テキストは、市販されていませんので、少しやりにくいかもしれませんが、英語の勉強方法の基本は教科書本文の徹底した音読練習だと思いますので、今回もそういう考えのもと指導していくつもりです。