塾講師や家庭教師を生業にしていれば、毎年、中学か高校受験生を担当していると思います。
そして、受験は、基本的には入試(学力テスト)の成績で合否が決まりますから、受け持った児童や生徒には、「この成績であれば〇〇中学(〇〇高校)は、大丈夫だぞ!!」とか言って、励まして、頑張らせているでしょう。
そういう「努力して学力が上がれば、希望する学校へ行ける」という前提があるから、受験生は頑張るのだと思いますし、こちらも指導に力が入るのだと思います。
親が金持ちで子供に教育費をいくらでもつぎ込めるとしても、受験生本人が頑張って勉強して学力を上げなければ、学力で選抜している学校には行けません。
それを、「うちの子をなんとか、貴校に入学させてもらえませんか?」と頼んだら、学力が不足していても入学できるとしたら、この「学力により選抜する」という受験システムの下で努力している受験生の立場はどうなってしまうのでしょうか?
そもそもそんな裏技で入学した生徒が世間からどう思われるのか?とか考えなかったのでしょうか?
昨年もいろいろあり、国民の信頼が揺らいでいるような気がします。
私ごとき下々の者がこのブログに書いたところで、何の影響もないでしょうが、今ここで「ちょっとおかしいのではないか?」と声を上げなければ、自分自身の生業(塾講師)を否定することにつながるのではないかと思い、つい書いてしまいました。
私が今後、関わる児童や生徒は、それほど多くはないでしょう。
しかし、たとえ多くではなくとも、勉強において
「努力することの大切さ」
「努力することで得られるものの貴重さ」
は伝えていきたいと思っています。