姫路 「寺子屋 臥龍庵」塾長ブログ

臥龍庵の門をくぐる者はいっさいの甘えを捨てよ! Twitter:臥龍(がりゅう)@koumei_garyu999

公立高校の志願倍率が確定 統合予定の高校がほぼ軒並み定員割れ

 志願者の出願状況が確定しました。

 

 今年度も昨年度に引き続き第4学区の公立高校は「定員割れ」の高校が多いです。

www2.hyogo-c.ed.jp

 上記HPで

兵庫県公立高等学校学力検査等の志願状況等(3月12・13日実施)

の「特別出願後確定数 R6.3.1」で、ご確認ください。

 

 そもそも第4学区の全体倍率が

 

 R4(1.00倍)、R5(0.99倍)、R6(0.99倍)

 

と昨年度より定員割れを起こしており、理論的には第4学区の中3生全員が公立高校へ進学できるという状況にあるのです。

 

 さて、その定員割れの高校の中で特に「統合予定の高校」の定員割れが気になりました。

 

 姫路では、まず「姫路南、網干、家島」の3校が2025年度(令和7年度)に統合されます。

 

 新高校名は「姫路海城(かいじょう)」です。校舎(校地)は最終的には現・姫路南校になります。

 

 ただし、旧・網干、家島に統合前に入学した生徒さんは、卒業するまで旧・校舎に通うことになります。

 

 つまり(臥龍庵から網干を受験される生徒さんもいますので、その生徒さんを含め)今年度入学する生徒さんが卒業するときは、旧・校舎には3年生しかいないという状況になるということです。

 

 家島は以前から定員割れでしたが、昨年度「姫路南、網干」が入学者ベースで定員割れを起こし、大変驚きました。

 

 しかし、たとえ志願者ベースで定員割れを起こしていても、兵庫県の高校は複数志願制ですので、第2志望から回ってくる生徒さんがいます。

 

 そのため最終的には定員が埋まるという状況がいままではありました。

 

 ところが、例えば姫路南では昨年度の最終志願者状況が155人(定員170人)、第2志望81人でしたが、合格者は168人と定員割れでした。

 

 つまり第1志望の生徒が全員合格し、第2志望からは、14人回ってきた(第1志望155人のうち実際の受験者が154人でした。)けれどもそれでも定員割れだったということです。

 

 これは網干も同じ状況で、最終的に定員割れしました。

 

 今年度も姫路南は、第1志望最終志願者166人(定員175人と昨年度より5人増です。)、第2志望67人です。

 

 昨年よりは、第1志望が増えていますので、最終的には定員割れはないかもしれません。これは、網干も同じです。

 

 志願倍率

 

 姫路南 R5年 0.91倍 R6年 0.95倍

 網干  R5年 0.80倍 R6年 0.94倍

 家島  R5年 0.07倍 R6年 0.13倍

 

 では、市立の統合はどうでしょうか。

 

 「市立姫路、市立琴丘、市立飾磨」の3校が2028年度(令和8年度)に統合されます。

 

 志願倍率は、

 

 市立姫路 R5年 1.31倍 R6年 0.99倍 

 市立琴丘 R5年 1.41倍 R6年 1.05倍

 市立飾磨 R5年 1.08倍 R6年 1.02倍

 

となりました。

 

 市姫が定員割れしたのは初めてではないでしょうか。

 

 保護者の方から統合に関して一番お問い合わせが多いことは

 

 「統合される高校の学力レベルがかなり違うが、統合された場合の学力レベルはどうなるのか?」

 

です。確かに気になります。

 

 私が、他の県の状況を調べた限りでは

 

 「統合される学校で学力レベルが一番高い学校の学力に合うことになる」

 

です。

 

 姫路の場合もそうなるのではないかと私は思っていて、保護者の方にもそういう話をさせてもらってます。

 

 統合予定の高校で、旧校舎に後輩が入ってこない高校が不人気になるということはなんとなく理解できますが、校舎が残る高校まで定員割れするのはどうしてでしょうか?

 

 統合されることにより入学した高校の学力レベルが思っていたのと違うことになるという不確定要素がそうさせるのでしょうか?

 

 統合される高校の今後の状況も引き続き注意してみていこうと思います。