今までにたくさんの生徒を担当させていただきました。
「発達障害」のある生徒や「学習障害」のある(あるいは、あると思われる)生徒も担当しました。
しかし、そういった生徒の指導は、専門的な知識を持ち経験がある方ではないと難しいと思います。
それでも(私が専門家ではないということを知ったうえで)担当させていただくことがありました。
無事、特別支援学校に入学できた生徒もいます。塾に来るのを泣いて嫌がり、お母さまが根負けして退塾された生徒もいます。
さて、「発達障害」のある生徒さんの場合は、ほとんどの保護者の方がそのことを理解して塾にもお伝えいただけるので良いのですが、「学習障害」のほうはほとんど見逃されているようです。
専門医の診断を受けられていた方もいらっしゃいましたが、ごくごく少数です。
中学校の先生に実際にお聞きしたことがありますが、クラス内に一定数そういう疑いのある生徒がいるそうです。
こちらとしても専門家ではないので、判断がつきかねますし、保護者の方にご相談もできないというのが実情です。
私は、英語の指導に関してはかなり自信があります。
しかし、どうしても成績を伸ばせない生徒が何人もいました。
一番最初のケースは、私が「学習障害」について調べるきっかけにもなった生徒です。
その生徒には、英語と数学の両方を教えていました。担当開始時は5教科の内申点がオール「2」でした。
英語については、とにかく単語が覚えられないのです。
日本語教師をしていましたので、これまでにその生徒以外には試していませんが「フラッシュカード」を使っての練習もさせてみました。
「(人が走るイラストが描かれた)run」といったカードを何枚もそして何回も見せて、こちらが発音し生徒にも発音させるという練習方法です。
しかし、このカードを何周させても覚えられないんです。
残念ながら卒業するまで、英語ができるようにはなりませんでした。
しかし、数学が中2の「連立方程式」の計算から急に目覚めてできるようになりました。
内申点が「4」(他の4教科は「2」のままでした。)になり、入試本番でも平均点以上軽く取れて、私立専願ではないと無理と学校で言われていたのが、奇跡的に公立高校に合格しました。
ただし、高校に入ってからダントツで学年最下位になったそうなので、良かったのかどうかは分かりません。
同じように5教科内申点がオール「2」の生徒がいました。
こちらは文法ルールが覚えられなかったです。
リスニングが少しできるようになって本人も少し自信がつきかけていたのですが、文法復習プリントを何回も繰り返すことに嫌気がさしたようで、英語の授業だけ止められてしまいました。
小学生の時は、中学受験を目指して大手進学塾に通っていたという触れ込みの生徒を担当したことがありました。
最初の授業で、本当に中学受験目指していたのか?とすぐに疑問に思いました。学期末の通知表でオール「2」をもらってきて、やはりかと思いました。
こちらの生徒も単語が覚えられませんでした。授業時間中に書き取り練習をさせましたが、すぐに飽きてしまうようで集中して練習することができないようです。
英語のみならずほかの教科も成績は上がらずじまいでした。
こういったケースと違うのですが、難しい依頼もあります。
(昨年末ではありませんが)年末に入塾してくる中3の生徒がいます。
ある生徒の数学を担当したのですが、「分数計算」ができませんでした。できない以上、教えるしかないので小学生のワークを使って分数計算から始めました。
入試(もちろん私立専願でした。)までにはできるようになりましたが、私立高校といえどもその程度で点数が取れるような試験問題は出ません。
合格はしましたが、高校の先生も大変だろうなと思います。
(中3の夏以降)部活を引退した生徒が入塾するケースがけっこうありますが、指導に苦労することが多いです。
勉強は、積み重ねが大事です。できれば中1の最初から来てもらいたいです。