いろいろな塾のHPを拝見すると
「偏差値が〇〇アップ」
「定期テストで〇〇点アップ!」
と派手に書かれています。
これは、塾関係者であれば誰でも経験していることではないかと思ってます。
私ももちろん毎年経験しています。
1年生の最初の中間テストで5教科合計120点だったという生徒のお母さまから「なんとかして公立高校へ行けるようにしてほしい。」と依頼され、3年生時に350点まで上げ無事公立高校入学を果たせたケースがあります。
その生徒には数学を教えていましたが、定期テスト前には残りの4教科の指導もしていました。
こうなった生徒はけっこういます。
内申点が2年生時に
「国語3,社会3,数学4、理科2,英語3,音楽3、美術4,保体3,技家3」
だつたのが、3年生時に
「国語4,社会4,数学4、理科4,英語4,音楽4、美術4,保体5,技家5」
と激変した生徒がいます。
こちらでは、公立高校一般入試の判定は
「実力考査(5教科500点満点→250点、内申点250点の合計500点満点」
さらに
「第一志望加算点30点」
で合否が決まります。
上の生徒の例で内申点を計算すると
2年生時
5教科内申点「15」×4=60、副教科4教科内申点「13」×7.5=97.5
合計157.5点
3年生時
5教科内申点「20」×4=80、副教科4教科内申点「18」×7.5=135
合計215点
となり大幅アップです。
この生徒は推薦入試を希望していた高校がありました。推薦の場合は内申点がさらに重視されます。
2年生時の内申点では学校から推薦を絶対にもらえないレベルです。
上の内申点の計算方法を見てもらえると分かると思いますが、副教科4教科の内申点の比重がものすごく高いです。
この判定方法には、少なからず批判がありますが、私は良く出来たシステムであると思っています。
とにかくその生徒には「副教科を頑張れ。」とアドバイスしました。
この生徒は数学を担当していましたが、数学は最初からできていたので、定期テスト前には、それ以外の4教科と副教科4教科も指導しました。英検も私の数学の授業中に対策をして3級を取らせています。
ここまで激変するとは思いませんでしたが、無事推薦をもらい、その後推薦入試(英語、数学、小論文、面接)対策もバッチリ行い、志望高校へ入学できました。
さて、これも経験されている講師の方であれば納得されると思いますが、成績が上がる生徒は
①とにかく素直
です。そして、
②真面目
です。
たぶん、
①勉強のやり方が分かっていなかった
②勉強の効率が悪かった
③勉強時間が不足していた
という理由で成績不振だったのではないでしょうか。
しかし、少し宣伝させてもらうと、生徒の成績が上がるのは
★講師力
にもよります。
こちらの塾に来られている大学生講師は中高時代に勉強ができたんだろうと思われるし、またいずれも名のある大学の学生です。
しかし、残念ながら
「勉強ができる講師=教え方が上手な講師=生徒の成績を上げられる講師」
とは限らないようです。
私は、サラリーマン時代には営業職でしたので、「結果(営業成績)」にはトコトンこだわるということが身に(染み)付いています。
それが塾講師になってから「生徒の成績(結果)にはものすごくこだわる」ということにつながっています。
こだわるからこそ、生徒に合わせた指導方法を考え工夫し、それが生徒の成績アップにつながっていると思います。
テストが終わってから「数学何点だった?」と聞いてもハッキリ答えられない生徒がけっこういます。
生徒自身が自分の成績を気にしていないのです。
生徒の成績を上げるためには、まず生徒自身に自分の成績を意識させることが重要です。講師だけではなく、生徒にも成績にこだわるようにさせていかなければならないと思います。
①テストが終わるたびに成績表を持ってこさせる。
②通知表が出たら持ってこさせる。
その際に、内申点合計点を計算してあげ、現時点での合格ライン上の高校やワンランク上の高校を教えてあげる。
意外にそういったことができていない講師が多いです。
講師力が高く、生徒の成績を上げられる講師になるにはできるようにならなければいけません。
今後も私が担当することで成績が激変する生徒と出会うことを楽しみに頑張っていきます。