昨日、久しぶりに中学受験をしない小学生を教えました。
担当講師が休みのため代講しました。小4の算数です。
分数の足し算・引き算のテストが終わったばかりと聞き、点数を聞いたら
「忘れた。」
と言われました。
中学生にもこういう生徒は多いです。
点数が悪い生徒ほど自分がテストで取った点数を覚えていないことが多いです。
そこで、心配になって分数の足し算・引き算の計算をさせてみました。
真分数同士の足し算・引き算は問題ありませんでした。
仮分数が混じった計算で少し怪しくなりました。
例えば、
といった計算です。
これをどう計算するのかと見ていたら
としばらく考えたあと、いきなり答えを書いてました。
突っ込みどころ満載です。
これも「あるある」ですが、計算ミスが多い生徒ほど「暗算」します。
暗算すると特に「繰り上がり」がある場合ミスしやすくなります。
このような計算は、
のように
①帯分数があれば仮分数に直した式を書く(つまり途中式を書くということです。)
と指導しました。
さらにこの生徒には、まず
①帯分数に「お助け数字(補助数字)」を書いておく。
②お助け数字「16」と分子「5」を足す。
とも指導しました。
②は暗算させましたが、それでも繰り上がりミスで「11」となるようであれば、「16+5」もひっ算させようと思います。
宿題で、分数計算のプリントをたんまり渡しました。
お母さまがお迎えに来られた時に、
「お助け数字を書き、途中式を書くクセをしっかりとつけてもらえれば、計算が得意になると思います。」
と話をしました。
「お助け数字」はとても大事です。
生徒がひっ算をするときには、しっかり書けているかどうかをチェックします。
できれば小学生の時にしっかりとクセづけると良いのですが、中学生で出来ていない生徒がいれば授業中にしつこく言い続けてクセをつけてもらいます。
以前、「”途中式は大事だから書かないとダメなんやで~。”と何回言い聞かせても書かなかった娘が、書くようになりました。ご指導ありがとうございます。」と1コマだけ担当した生徒のお母さまから言われたことがあります。
1コマだけの授業でも、その間に途中式の重要性を説明し、実際にしっかり書かせて計算させるとクセがつく生徒がいるようです。
「一期一会」と言います。塾内でも昨日のように一回だけ代講することがあります。
その一コマにも「全集中」していきます。