誕生日を当てる「電卓マジック」というものがあります。
①生まれた「月」の数字に4をかけます。
②この数字に9を足します。
③この数字に25をかけます。
④この数字に、生まれた「日」の数字を足します。
⑤この数字から225を引きます。
⑥この数字の左側2桁(1月~9月は、1桁)が「誕生月」で、右側2桁が「誕生日」です。
というものです。
啓林館の「未来へひろがる 数学1」のP.81には、
「どんな数字でもかまいません。はじめに整数を1つ思いうかべてください。」
「その数字に5をたしてください。」
「その答えを2倍してください。」
「その答えから4をひいてください。」
「その答えを2でわってください。」
「その答えからはじめに思った数をひいてください。」
という話が載せられています。
これは、
①はじめに思い浮かべた整数をnとすると
②n+5
③(n+5)×2=2n+10
④2n+10ー4=2n+6
⑤(2n+6)÷2=n+3
⑥n+3ーn=3
という計算をすることになるので、はじめに思い浮かべた数nがなくなり、結果はかならず「3」になるという問題です。
上の①~⑥は、「証明」です。
最初の「誕生日当てマジック」も同じようにして証明できます。
さて、「コラッツ予想」という問題があるそうです。
①どんな数字でもかまいません。はじめに自然数(正の整数)を1つ思い浮かべてください。
②‐1.その数字が偶数であれば2で割ってください。
②‐2.その数字が奇数であれば3倍して、1を足してください。
③以下、それを繰り返してください。
という問題です。最後には「4→2→1」となるそうです。
で、そんな単純な操作だけのこの問題が「証明されていない」というのです。
togetter.com 驚きです。
数学上の未解決問題ってまだまだたくさんありますが、
ja.wikipedia.org 「フェルマーの最終定理」が完全に証明された後に残った問題は、問題を読んでも(私にはそもそも何を言ってるのか)理解不能なものばかりです。
しかし、「コラッツ予想」問題は、すぐに理解できますし、小学生でも計算ができるものです。
それなのに証明が84年間もの間誰にも出来ないってビックリですよね。