11月後半に期末テストがあります。
生徒たちは、まだまだ先のことだと思っているようですが、塾講師の立場で言うと、期末テストまでに授業は、多くても4回しかありません。
つまり、時間は、思ったよりも無いのです。
とにかく今は、出来るだけ予習を進めることに注力します。
さて、中3生は、期末テストの前に実力テストがあります。
学校によっては、先生方が作っている場合もありますが、多くは(テスト作成専門業者が作った)業者テストです。
さらに各学習塾においては、模擬テスト(こちらの地区では「兵庫模試」や「兵庫Vもし」にチャレンジしてもらっています。)を実施するところも多いでしょう。
これらのテストに関しては、過去問をさせています。
今年度は、定期テストに関しては、過去問を使わないことにしたのですが、実力テストや模擬テストに関しては、過去問は効果があると判断しました。
私が担当している中3生に関して言うと、
①「今の実力では、こんな点数しか取れないんだぞ!」と脅すため
②兵庫県の高校入試のテスト形式に慣れてもらうため
③受験テクニックを教えるため
といった考えでやらせています。
今のところ、3人しかやってませんが、
英語ー43点、27点(兵庫Vもし)
国語ー36点(実力テスト過去問)
という結果です。
①の脅しをかけるということは出来ました。
③についてですが、英語も国語も長文読解問題を解く際にちょっとしたテクニックがあると思っています。
英語であれば、
「本文の内容と合うものを選びなさい。」
という問題があります。選択肢の文も英文になっているパターンが多いです。
選択肢に
ア.I studied English in the classroom after school.
という文があったとします。
今、教えている生徒の中には、この日本語訳も出来ない生徒がいます。
しかし、本文中にある「after school」という言葉を探すことは出来るでしょう。
そして、その言葉が入っている文が、もし
「I didn't study English in the classroom after school.」
となっていたら、選択肢ア.とは違うということぐらいは分かると思います。
題して、
「単語の意味が分からなくても、難しい文法ルールを知らなくても、大丈夫作戦」
です。
英語の偏差値がどれだけ低くとも有効なテクニックだと思っています。
あと、答えの参考にしたところ(や答え)に該当する文や単語には必ず線を引いておくようにとしっこいくらい言います。
それをしない生徒がとても多いです。
そもそも線を引いておかないと、確かめの時に、探すのに時間がかかって大変だと思います。
私が解いたものを見せながら、「これくらい線は引くもんなんだよ。」と話をすることもあります。
国語に関しては、
①設問を最初に読んでから、本文を読む
②本文を最初に読んでから、設問を読む
という二通りの方法があります。
ネット上でも①が良いとか②が良いとかいろいろと書かれています。
私は、どちらにも言い分があると思っていますし、生徒たちがやりやすい方法で問題を解いていけば良いかなと思っています。
では私はどうしているかというと、本文を読みながら、設問になっている(線が引かれて①とかになっているところ)が出てきたら、設問を読む(そしてすぐに答えが出そうだったら答えを考える)という方法を取っています。
漢字の読み書き問題であれば、すぐに解答欄に書き込んでいけば良いと思います。
さて、国語の問題で
「本文中から、〇〇字で抜き出して書きなさい。」
という設問が必ずあると思います。
生徒たちにはいつも
「ラッキー問題だぞ!」
「答えが本文の中に必ずあるってことだから、探せば良いだけだ!」
と言ってます。
もちろん、その「探す」ということが難しくて苦戦するのですが、そこは無視して生徒たちには必ず言うことにしています。
さて、その「○〇字(あるいは〇〇字以内)」という設問の中に、
「傍線部①について説明した次の文の空欄a.b.に入る適切な言葉を本文中から抜き出して書きなさい。」
という問題があります。
これも大チャンスの問題だと思っています。
設問にある文に書かれている言葉の内どれかに注目して、本文中のどこにあるのかを探せば良いのです。
その前後に答えがあることが多いのです。
国語の実力テスト過去問が36点だった生徒に、このことを説明して解き直してもらったら、70字書き抜く問題も正解することが出来ました。
こちらも題して、
「漢字の読み書きが出来なくても、文章の内容が理解出来なくても、大丈夫作戦」
とでも言っておきましょう。
テクニックだけで乗り越えられるほど高校受験は甘くはありませんが、ちょっとしたコツをつかめば、(特に)偏差値が低い生徒には意外に効果があると思っています。
現在、苦戦中の生徒を抱えてはいますが、次回のテストで少しでも結果を出してあげようと思います。