数学の今年の問題はものすごく簡単でした。
今年度の受験生に模擬テストをさせてきましたが、それらの問題と比べてもかなり簡単で、今年度担当していた受験生は「臥龍先生の授業でやってきた問題の方がはるかに難しかった。」と感じたのではないかと思います。
もしかしたら平均点が、過去最高点になるのではないかと予想します。
出題傾向もほぼ例年通りです。
令和4年度出題傾向分析
大問1.小問集合
(1)正負の計算
(2)文字式の計算
(3)平方根の計算
(4)因数分解
(5)2次方程式
(6)反比例
(7)多角形の外角
(8)箱ひげ図
(8)は、新単元の問題で、塾関係者であれば誰でも今年度の出題が予想出来て、対策も出来ていたのではないかと思います。
もちろん私も受験生には「出るよ!!」と話をしていました。
小問集合で出たので難易度もそれほど高くはなかったと思います。
ちなみに昨日、中2の数学の授業がこの単元でした。この問題にチャレンジさせたら、正解でした。
(3)(4)(5)以外は、中2であれば全部解けると思いますので、チャレンジしてみてもらいたいです。
大問2.一次関数とグラフ(速さ・時間・道のり)
これもよく出題される問題です。(1)~(3)までは定期テストレベルの問題だと思います。
(4)は、よ~く考えなければ分からないかもしれません。問題文を読んでも、どこに一次関数の直線を書けばよいのかがピンとこなかったかもしれません。
その直線が引けなければ、この問題は解けません。
一次関数のこのパターンの問題は、受験生には特別に類題プリントを渡していたので、対策はバッチリできたと私自身自負しております。
大問3.証明問題
円の中の三角形の辺の長さや面積を計算する問題です。
「三平方の定理」や「相似比」を使って計算していけば答えが出せたと思います。
例年、相似な三角形がどれとどれなのか発見できなかったり、「三平方の定理」を使うために、直角三角形を補助線を引いて作りたいが、どこに補助線を引いたら良いのかが分からなかったりするのですが、今年度の問題はそれが比較的簡単に見つかる問題になっていたと思います。
大問4.二次関数
こちらも定期テストレベルではないでしょうか?
(3)の②が、回転体の体積計算でしたが、これもよくある問題で、難易度はそれほど高くはないと思います。
大問5.確率
少し、難しく感じた受験生もいたとは思いますが、「確率」の問題の基本中の基本の解き方である、「樹形図」を書けば、難なく解けたと思います。
(2)の③は、「三平方の定理」で三角形の高さを求める必要がありますが、計算自体はとても簡単です。
大問6.も昨年度と同じく、問題文を読むのが嫌になるほどではありません。
また「規則性」の問題のような難しいものでは無かったので、正答率は高いと思われます。
今年度の問題は、例年の出題傾向をしっかり押さえて、よく出る「一次関数」「証明問題」「二次関数」「確率」の演習量を増やしていた受験生にとっては楽だったのではないかと思います。
そういう分析をもとに考えると、上位高受験者については、数学では、例年より差が付かないと思われます。
数学を少し苦手にしている受験生にとっては、ある意味ラッキーだったのかもしれません。
さぁ、また1年後には入試があります。
新3年生には、計算力を徹底的に磨き、基本をしっかりと身に付けさせて、受験に向かわせていこうと思います。