どこの学習塾でも、もし生徒が「学校の宿題をしてもいいですか?」と授業中に聞いてきたら、ソッコーで拒否するでしょう。
「それは自習でやっていきなさい。」と言うと思います。
もちろん私もそう言いますし、実際にこの夏休みの課題ワークを自習時間でこなして、分からない問題については質問してくれる塾生がいます。
しかし、臥龍庵には勉強に大苦戦している生徒が多くいて、普段の学校の宿題をこなすのにもアップアップしています。
そういう生徒たちには、通常授業の宿題は出していません。出してもこなせないと思うからです。
そして彼らは「夏休み課題ワーク」に、当然のごとく悪戦苦闘しています。
先日他塾のブログで「夏休み課題ワークは、成績上位者と下位者で難易度を分けたものにしてほしい」というご意見を見ました。
私もその通りだなと思いました。
「学校の夏休み課題ワーク」は、実のところとても良く出来ています。
良問が揃ってます。
これをしっかりとこなせば、一学期の復習がかなり出来ると思います。
しかし、例えば臥龍庵の塾生に、(予算の関係ではなく、本人の勉強に対するキャパオーバーで)夏期講習をお取りいただいていない生徒がいます。
通常の授業は、塾ワークを(購入してもらってもこなせないと判断して)使ってません。学校の教科書を使って教えています。
成績は、中2の時、数学と英語の内申点はどちらも「2」で、内申点合計平均は130.5点(250点満点、オール3で150点)という生徒です。
ただし、中3の春休みからこちらに来ていただいて、一学期の内申点が、数学と英語のどちらも「3」に上がり、合計も157.5点と大幅アップ出来ました。
そういうレベルの生徒に、学校の夏休み課題ワークの問題を解くことは非常に困難なミッションなのです。
このレベルの成績の生徒には、もっと簡単なレベルの問題集を与えてほしいと思います。
そこでどうしているかというと、臥龍庵の通常授業でこの生徒の夏休み課題ワークをそのまま使っています。
全て理解しながら、進められているわけではありませんが、一つでも出来ることが増えたら良いと思います。
一人一人のレベルに合わせた、そして小回りの利く授業が出来ることが臥龍庵のウリです。
夏休みはまだ前半戦ですが、まずは基礎をしっかりと身に付けさせていきます。