塾講師を大手個別指導塾で始めた当初は、とにかく何でも吸収してやろうと思い塾長や本部の人が言う通りにやっていました。
そして、その本部指導の中に「宿題は必ず出す」ということがありました。
これはどこの学習塾でも当然同じだと思いますし、私もそうしなければダメだと思っていました。
しかし、すぐに問題もあるなと感じ始めました。
それは塾講師であれば誰でも経験があると思いますが、
①宿題をしてこない
②一部しかやってない(そして宿題の指定ページを間違えたなどと言い訳をする)
③答えを丸写ししただけなのに「やった」という顔をしてとぼける
④やってはいるが塾に来る直前に終わらせる(まぁ、それはそれですごいですが...)
まぁ、そんな感じです。
私は(もちろん塾講師であれば誰でもそうだと思いますが)、一週間後にまた授業をする前提で、分量や問題の種類を考えて(そしてもちろん生徒の習熟度も考慮して)宿題を出しているので、(さすがに叱りつけたりはしませんが)粘り強く「宿題の必要性や重要性」を生徒に言い聞かせていまし。(それでも改善することはほとんどありませんでした。)
しかし、そういうことがあっても大手個別指導塾で働いているときは、必ず宿題は出していました。
しかし、臥龍庵を始めるにあたって、「宿題を出さないという選択もアリ」だと考えました。
もちろん塾生の能力を考慮して宿題を出す出さないの判断をするということです。
実際に、上の記事で紹介している中2B、Cさん、中3E、H、I、J、Kさんには宿題を出していません。
また(一部の)小学生や中高一貫校の生徒にも宿題は出していません。
いま改めてこう書いてみたら、塾生のほとんど(全体の70%くらい)が宿題無しですね。
それでも数学に関しては、結果を出してくれている生徒がいるので、良いと思っています。
ただし、そういう生徒たちにも余裕が出てきたら宿題を出してさらにレベルアップを図ることも考えていきたいと思ってはいます。
中3Kさんには、(夏休み明け実力テストの結果が、思わしくなかったので)今後は出していく予定です。本人に宿題をこなす実力があると判断しました。
中2Dさんには、最初は出していませんでしたが、最近は出しています。
もちろんですが、今回の夏休み明け実力テストで、数学偏差値過去最高67をマークしてくれた中3Fさんの例が示す通り、夏期講習を目一杯取って、授業後も自習をしていき、宿題は私からワンサカ出されている塾生もいます。
必ずやってきてくれるのであれば、絶対に宿題は出した方が良いに決まってます。
宿題を出していない塾生には、臥龍庵の授業でレベルアップをはかりながら、宿題もこなせる能力を付けさせていきたいです。