はてな内の記事に以下のようなものがありました。
臥龍庵も個別指導を謳っていますので、聞き捨てならない記事です。
上の記事に書かれた一つ一つの意見に文句を言ってもキリがないのでしませんが、私の思いも含めて改めてここで書いておくことにします。
私は「じっくり考えさせる指導」が上手くいかない児童や生徒がたくさんいて「手順さえ覚えられない児童や生徒」が続出していることが、現状の公立校教育の一番の問題点だと思っています。
私は「じっくり考えさせる指導」は、公教育の義務だと考えています。
当然してもらわなければ困ります。しかし、じっくり考えることが苦手な児童や生徒がたくさんいて、結局手順さえ覚えられず、消化不良のまま次の単元に進まれてしまうということが起きているのだと思います。
そういう児童や生徒のために個別指導塾があり、まずは「手順だけでも覚えてもらおうと思って」、「(児童や生徒の)横でやる手順を全部言ってあげる」指導をするのだと思っています。
私は、以前からこのブログでも書いている通り、(「じっくり考えさせる指導」の効果を上げるためにも)公教育においても私立中高一貫校のように
・習熟度別学級編成をする(もちろん科目別にする)
のが良いと思っています。
「じっくり考えさせる指導」が上手くいく児童や生徒は、単純な手順などすぐに覚えられます。そして、どんどん応用問題を解けるようになります。
そういう児童や生徒には、どんどん先へと進ませてあげれば良いのです。
勉強が苦手な児童や生徒には、その児童や生徒に合わせてもう少し理解がしやすい「じっくりと考えさせる指導」をしてもらいたいです。
学校の先生がどれだけ優秀で頑張ったとしても、理解度の高い児童や生徒と低い児童や生徒を一緒に教えるのは、かなり無理があると思っています。
そのような優秀で頑張っている先生たちのパフォーマンスを最大限に生かすためにも、「習熟度別学級編成」を導入してもらいたいものだと思っています。
ただし、そうは言っても集団授業では、落ちこぼれてしまう児童や生徒がどうしても出ます。そういう児童や生徒たちのために個別指導塾があると思っています。
個別指導塾は、集団指導よりもよりきめ細かく、生徒一人一人の能力を(もちろん簡単ではありませんが)見極めて指導できると思っています。
もちろん私は、「手順を教える」といっても、この記事ある通り「横でやる手順を全部言う」ということだけしているのではありません。
それしかやらなければ、記事内にもある通り「(児童や生徒が)できた気になったり」して、「自力で解けなくなる」危険性があると思います。
そのようなことも踏まえたうえで、私の授業のおおよその流れは、
・まずは、「考え方」を教えます。学校で習ってなければ、予習になりますし、習っていれば覚えられているのかの確認や復習になります。
・「考え方」が完全に理解できなくても、次に「手順」を教えます。
・そして、練習問題をさせます。
・生徒の出来によって、練習問題を解いている時にも再度手順を説明します。
・あとは、出来るだけ多くの問題を解いてもらうようにします。
・生徒によって躓くところは色々ですが、その都度それに合わせて再度説明します。
以上のことを(してもどこかで忘れたりする場合も多いので)粘り強く指導していくのです。
こういう(考えで)授業をしているので、勉強が苦手な児童や生徒だけではなく、勉強が出来る児童や生徒にも対応が出来ているのだと思っています。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」という名言(山本五十六 元帥海軍大将)があります。
私は、この言葉を胸に今日も「分かりやすい個別指導塾の先生」を目指しています。