令和5年度の高校入試問題の分析を個人的には、3科目(数学、社会、理科)だけしていました。
先日、教育委員会より正式発表がありました。
★兵庫県公立高等学校入学者選抜に関する実施結果
結果的に令和5年度の入試の5教科合計平均点は、上がっていました。
令和元年 令和2年 令和3年 令和4年 令和5年
53.9点 52.7点 53.9点 52.3点 54.9点
特に数学が高くなっていました。
令和元年 令和2年 令和3年 令和4年 令和5年
51.7点 52.3点 52.6点 51.8点 57.3点
これは、「教科別度数分布」という得点分布グラフを見るともっとよく分かります。
上のグラフを見ると、数学については
令和4年(40点~59点)44.6% (60点~79点)29.1%
令和5年(40点~59点)31.7% (60点~79点)39.8%
となっており、得点分布の山が他の教科(社会も60点~79点の比率が高いですが、その差はわずかですので)に比べて高い方にズレたということです。
数学の入試問題分析にも少し書いておりますが、比較的点数が取りやすい問題が例年よりも多かった結果であると思います。
また、私の数学問題分析に「この問題(大問3(4))はパスしても良い」と書いているのですが、その問題の得点率がなんと0.5%でした。私の予想通りパスしてよい問題でした。
さて、令和6年度は、これ(令和5年度の数学平均点が上がった)を受けて少し難化すると予想します。
受験生には、それなりの対応をさせていかなければならないと改めて思います。