姫路 「寺子屋 臥龍庵」塾長ブログ

臥龍庵の門をくぐる者はいっさいの甘えを捨てよ! Twitter:臥龍(がりゅう)@koumei_garyu999

「都立高校入試の男女別定員制」について

 このニュースを見た時、「えっ!」と驚きましたが、「全国の公⽴⾼校で唯⼀都⽴⾼校だけが⼊試で男⼥別定員制を設けている」そうなので、知らなかったのは当然だと思いました。

 

 姫路の状況は、以前に

garyu999.hatenablog.comと書いた通りです。

 

 公立の地域トップ校は、普通は男子比率が高いところが多いような感じがしますが、姫路に関しては、ほぼ1対1です。

 

 つまり男女がガチで勝負しても問題ないということです。男女の(中学生の)人口比で計算すると女子が優勢かなと思いますが...

 

 皆様の地域では、いかがでしょうか?各地域の教育委員会のHP上で簡単に調べることが出来ますので、一度見てください。

 

 ネット上での意見をみてみると「男女別定員制」を廃止すると男女比率が偏り過ぎる可能性があり、それは好ましくないと言われる方がおります。

 

 偏っても別にいいんじゃないでしょうか?

 

 私が今担当している高校生は、琴丘高校の国際文化科に通っています。この高校には普通科もありますが、国際文化科はオール推薦入試です。定員40名で、この学年は男子6名、女子34名です。

 

 受験人数の男女比は分かりませんので、簡単には言えないのですが、この男女比が問題にされていることはありません。

 

 私自身も地域トップ校出身です。私の時は、男女比は3対1くらいでした。そして、どういう考えだったのか(さらにどういう基準で分けたのか)はよく分かりませんが、男クラ(男子だけのクラス)がありました。

 

 私は、男クラには3年間入りませんでしたので、そのクラスの男子がどういう気持ちだったのかは分かりません。

 

 でも、その制度が問題になったことは無かったと記憶しております。

 

 実は、私の出身高校は「服装自由」です。たぶん50年位前からそうなっていたと思います。もちろん「自由」ということは、制服着ても良いということです。学ラン(詰襟のついた上着)着て、ジーパンはいてる生徒もいました。

 

 そのことで問題が起きたことも無いので、ブログに「制服の自由化」についても書きたいと思っています。

 

 さて、「男女別定員制」を支持する意見の中に「人数比を1対1にするのは平等である」というものがありました。

 

 この「”平等”だったら良い」という意見は、もう少し考えなければなりません。

 

 その昔、運動会の徒競走で全員一列に並ばせて一緒にゴールさせ、順位を付けないということが話題になったことがあります。

 

 これぞまさに、「平等」の悪しき例です。

 

 生徒(や児童)の個性を伸ばす、多様性を認める教育をするというのであれば、足の速い子は、運動会で1等を取らせてあげれば良いのです。

 

 勉強も同じで、男女に関係なく、頑張った子はその成績で合否を判断してあげれば良いのです。

 

 もし男女比が極端に偏ったことで、学校運営に支障が出れば、その都度その問題に対処していけば良いのです。

 

 この「平等」については、私も

garyu999.hatenablog.comで、少し書いています。

 

 もう少し書くと、今「オリンピック(&パラリンピック)を中止せよ!」という声がやたらでかくなってますが(ああ、これについても一言言いたい。)、その件は置いといて「オリンピアンとパラリンピアン」を一緒に競わせますか?ということです。

 

 スポーツ競技で、男女別に競技をすることについては、だれも異論は無いと思います。(ただし、LGBTQ”性的少数者”の問題がありますので、難しいところもあるようです。)

 

 つまり、平等であることよりも、公平であるということを優先する必要があるということです。

 

 「クオーター制(議員や会社役員などの女性の割合を、あらかじめ一定数に定めて積極的に起用する制度)」の議論をみると、「逆差別」(つまり不公平)だという意見を言われる方がいます。

 

 これはまた別な話で、さまざまな障害(ハンディ)がある女性を、公平に扱うためには必要な制度であると私は思います。

 

 高校入試に関しては、その必要は無いと思います。

 

 「都立高校入試の男女別定員制」については、それを作った当初はそうすべき理由があったと思いますし、その効果もあったと思います。

 

 しかし、時代が変われば、その時代時代の状況に合わせて変えていくということも必要でしょう。

 

 性急にことを進めると混乱すると言われる方もいますが、いつかは変えなければならない事だと思いますし、やるなら早急に、廃止すべきであると私は思います。

 

 ところで、最近お世話になっている塾の男性講師比率が極端に高くなっています。勤め始めた当時は、圧倒的に女性講師が多かったです。

 

 比率で言うと、男女比2対8→8対2くらいに変わった感じがします。

 

 教室長も男性になりました。

 

 コロナ禍で、大学生はオンライン授業が増え、通学することが減ったために、時間の余裕が出来て、塾講師に応募する大学生が増えているそうです。塾としては、慢性的な講師不足が解消されて良かったようです。しかしなぜ男性比率が上がっているのか、たまたま私がお世話になっている教室の特殊事情なのかはナゾです。

 

 実は、生徒によっては、「男性講師不可」というリクエストが毎年一定数あります。

 

 教室長、講師、生徒全員が女子という塾もあるくらいです。

 

 講師の男女比が偏るとそういう生徒の対応に困るところが出るのではないかと、心配しています。